株式会社EQUES(本社:東京都文京区、代表取締役:岸 尚希、以下EQUES)は、株式会社クフウシヤ、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)、東京大学 工学系研究科 趙研究室、株式会社デジラボホールディングス、株式会社アイプランツ・システムズとの共同開発により、廃炉・汚染水・処理水対策事業事務局が公募する補助事業に採択されました。
本事業では、福島第一原子力発電所の廃炉に向け、高線量環境下での調査・作業支援を目的としたフィジカルAIロボット技術の開発に着手します。
採択事業の概要
採択事業名:令和8年度 廃炉・汚染水・処理水対策事業費補助金(第三次)「過酷環境下の遠隔作業におけるフィジカルAIを搭載したロボット活用技術の開発」
採択結果:https://dccc-program.jp/13346
背景
福島第一原子力発電所の一部エリアでは、事故の影響により設備の損傷状態が不明な箇所や、依然として高い放射線量を有する環境が残されています。こうした環境では、線量低減や作業エリア確保に向けた調査・準備作業が必要となる一方、人が立ち入ること自体が大きなリスクとなります。また、遠隔作業には高度な操作技術や事前準備が求められ、熟練オペレータへの依存が課題となっています。
本開発の目的
本事業では、高線量環境下において調査や作業を安全かつ確実に進めるため、周囲環境を認識・判断しながら自律的に行動する「フィジカルAI」を活用したロボット技術の開発を行います。熟練オペレータや準備作業を行う作業員に代わり、ロボットが現場環境を認識・判断しながら作業を支援・代替する実現可能性の検証に取り組みます。

EQUESの担当領域
EQUESは、AWSジャパン「フィジカルAI開発支援プログラム」に採択され、実環境特有のノイズに対応する点群処理技術(外れ値除去等)の高度化に取り組んできました(詳細はこちら)。また、経済産業省/NEDO「GENIAC」プロジェクトの一環として製薬特化LLM「JPharmatron-7B」を開発した実績(詳細はこちら)、説明可能AI(XAI)の開発経験も有しています。本事業ではこれらの知見を活かし、安全性と監査性を両立したデータ処理基盤の構築を担います。製薬業界の品質保証・規制対応(GMP)領域で培ったノウハウをエネルギー分野へ応用する「エネルギーAI事業」の一環として、廃炉という社会的意義の大きい現場課題の解決に貢献してまいります。
共同開発体制
- 株式会社クフウシヤ:フィジカルAIを搭載したロボットシステムの統合開発と現場実証
- 日本原子力研究開発機構(JAEA):廃炉分野の専門知見・実証環境・評価ネットワークの提供
- 東京大学 工学系研究科 趙研究室:廃炉分野における実証基盤と技術評価ネットワークの提供
- 株式会社EQUES:安全性と監査性を両立したデータ処理基盤の構築
- 株式会社デジラボホールディングス:ゲームエンジンを活用したデジタルシミュレーション環境の開発
- 株式会社アイプランツ・システムズ:点群からの3Dモデル自動生成・デジタルツイン構築
今後の展望
EQUESは、最先端の機械学習技術と実務現場を結ぶ架け橋として、フィジカルAIと規制対応AIの技術を軸に、廃炉をはじめとするエネルギーインフラ分野の安全性向上と現場課題の解決に貢献してまいります。



