■導入会社の紹介
ロート製薬株式会社 様(従業員数:9144名、売上3086億円(2025年3月期))は、目薬や胃腸薬などの一般用医薬品をはじめ、スキンケアを中心とした化粧品、さらには機能性食品など、人々の健康と美を支える幅広い事業をグローバルに展開するヘルス&ビューティーケアカンパニーです。「Connect for Well-being」のビジョンを掲げ、事業活動を通じて世界の人々のWell-beingに貢献するとともに、健康で幸せに過ごすことができる持続可能な社会の実現を目指しています。
その中で品質統括部は、同社が展開する多岐にわたる製品の自社工場における品質管理および品質保証を担う重要な部門です。幅広い製品群において、お客様に安全と信頼を届けるための厳格な品質管理業務を日々遂行しています。
■顕在化した課題
医薬品の製造は、GMP(医薬品の製造管理および品質管理の基準)に沿った厳格な管理が求められます。近年はこの要求レベルが年々高まっており、それに伴う業務量の増大が課題となっていました。さらに、ロート製薬様では取り扱う製品ジャンルが幅広いため、必然的に業務ボリュームが膨大になってしまう背景がありました。
また、製薬業界全体の課題として品質部門における「人材不足」も深刻化しています。専門人材の獲得競争は激しく、キャリア採用が困難なだけでなく、育成にも長い年月を要します。加えて、厳格なルール下で生産やバリデーションを行う性質上、既存のプロセスを容易に変更できず、DXがなかなか進まないという業界特有の壁もありました。
これまで「新たなシステムを導入して業務の100%を自動化・解決しよう」と考えていましたが、それは現実的に困難です。そこで発想を転換し、「生成AIを活用して、まずは30〜40%でも業務効率化を実現し、現場の負担を減らせないか」と考えるようになりました。

■導入の経緯・理由・決め手
生成AI活用の具体的な第一歩として着目したのが、「製品スペック(仕様書)の自動化」でした。しかし、自社のIT部門が持つノウハウだけでは最先端のAI実装は難しいと判断し、外部パートナーへの依頼を検討し始めました。
品質保証領域におけるAI(QAI)の活用を模索する中で出会ったのが株式会社EQUESです。
EQUESはAIの高度な技術力に加え、製薬業界に関する深い知見を有しており、最適なパートナーだと感じました。また、今回のAI導入はロート製薬様にとっても新しい「チャレンジ」の意味合いが強かったのですが、EQUESのAI×DX寺子屋の提案は費用的にもスモールスタートが切りやすく、導入ハードルが低かったことが大きな決め手となりました。
■導入後の成果
今回の取り組みを通じて、単にシステムを導入するにとどまらず、「生成AIを実際の品質管理業務にどう落とし込み、活用していくべきか」という実践的な知見やノウハウを数多く学ぶことができました。業務効率化に向けた確かな手応えを感じています。
■サービス導入後の声
「EQUESはフットワークの軽いスタートアップ企業であるため、単なる発注者と受注者という垣根を越え、一緒になって様々な手法や可能性を検討してくれる頼もしい存在です。今後も二人三脚で伴走してもらいながら、社内業務の継続的な改善とDX推進を図っていきたいと考えています。」