2026.08.18 北海道支社 正式開所のお知らせ ― 札幌のスタートアップ支援施設「HooK」に拠点を設置
助田 一晟 創業者&取締役 CTO、岸 尚希 創業者&代表取締役 CEO

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最先端の機械学習技術と
実務現場を結ぶ架け橋に

EQUESは、東京大学 松尾研発スタートアップとして、
最先端の機械学習技術と実務現場を結ぶ架け橋となることを目指しています。

研究開発の最前線で生まれる技術を、
実際の業務現場で活用可能な形に昇華させ、
社会の発展を加速させることが私たちのミッションです。

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伴走型技術開発

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メンバー

  • 岸 尚希 創業者&​代表取締役 CEO

    東京大学大学院.ex 松尾研プロジェクトマネジャー.
    松尾研起業クエスト1期生.
    松尾研チーフAIエンジニアとして企業との共同研究に従事.その後,現実世界と情報学の融合を志し,計数工学科在学時にEQUESを創業.専門はシステム情報学,特にテラヘルツ波通信とハプティクス(触覚技術).

  • 助田 一晟 創業者&取締役 CTO

    東京大学大学院. ex 松尾研プロジェクトマネジャー
    松尾研起業クエスト2期生.産総研「覚醒」事業採択.
    AIビジネスコンテスト全国優勝後,計数工学科で現CEO岸と出会いEQUESを創業.
    専門は数理情報学であり,クラスタリング最適化や医療AI分野の研究でトップジャーナルや国際会議に採択されている.

松尾 豊

Advisor

アドバイザー

松尾 豊

技術顧問

2007年より,東京大学大学院工学系研究科准教授. 2019年より教授. 専門分野は,人工知能,深層学習,ウェブマイニング. 人工知能学会からは論文賞(2002年),創立20周年記念事業賞(2006年),現場イノベーション賞(2011年),功労賞(2013年)の各賞を受賞. 2020-2022年,人工知能学会,情報処理学会理事. 2017年より日本ディープラーニング協会理事長. 2019年よりソフトバンクグループ社外取締役. 2021年より新しい資本主義実現会議 有識者構成員. 2023年よりAI戦略会議座長.

Column

コラム

需要予測AIとは?導入メリットと活用事例・失敗しない選び方

需要予測AIとは?導入メリットと活用事例・失敗しない選び方

2026.08.28

記事の要約 需要予測AIは、販売実績や天候などの多様なデータから将来の需要を予測し、在庫最適化・業務効率化・属人化解消に貢献する。 導入には「データ量」「予測できない事象」「試行錯誤の必要性」という3つの壁があり、事前の理解が失敗を防ぐ。 予測して終わりにせず、数理最適化と組み合わせて発注量などの意思決定まで踏み込むことが利益につながる。 PoC(概念実証)で小さく検証し、自社の制約に対応できる伴走型パートナーを選ぶのが定着への近道。 「需要予測AIを導入したいが、本当に現場で使える精度が出るのか」「上層部を説得できる成功事例が欲しい」——在庫の過不足や食品ロスに悩む企業の担当者が抱える、切実な疑問ではないでしょうか。需要予測AIは万能ではなく、導入の進め方を誤ると「予測はできても現場で使われない」状態に陥りがちです。本記事では、需要予測AIとは何かという基礎から、導入メリット・難しさ・失敗しない選び方までを整理します。東京大学 松尾・岩澤研究室発のAIスタートアップとして数理最適化に強みを持つ弊社EQUESが、公的機関の一次データと実際の支援知見をもとに解説しますので、根拠をもって検討いただけます。読み終える頃には、自社に需要予測AIを定着させ、利益につなげるための道筋が見えてきます。 需要予測AIとは?従来手法との違い 需要予測AIとは、過去の販売実績や外部データを機械学習で分析し、将来の需要を高い精度で予測する仕組みです。人が気づきにくいパターンを大量のデータから見つけ出せる点が、従来手法との最大の違いになります。 需要予測AIの仕組み。需要予測AIは、「データ収集 → モデル学習 → 予測 → 評価・再学習」というサイクルを繰り返しながら精度を高めていきます。売上や在庫だけでなく、天候・曜日・イベント・価格といった多様なデータを取り込めるため、複数の要因が絡む需要にも対応できます。 従来の統計・勘に頼った予測との違い。結論として、需要予測AIは「属人化の解消」と「多変量への対応」で従来手法を上回ります。担当者の経験則では見落としがちな要因も、データとして一貫して扱える点が強みです。 観点従来手法(統計・経験則)需要予測AI扱えるデータ量限定的大量・多変量に対応属人性担当者の勘に依存しやすいロジックを標準化できる変化への追随更新に手間がかかる再学習で継続的に改善 需要予測AIで何ができる?導入メリットと活用シーン 結論として、需要予測AIの導入メリットは「在庫の最適化」「業務効率化」「属人化の解消」に集約されます。これらは最終的に、欠品による機会損失と、過剰在庫による廃棄コストの双方を減らすことにつながります。 主な導入メリット 在庫最適化:過剰在庫と欠品の両方を抑え、キャッシュフローを改善します。 業務効率化:これまで手作業だった集計・分析を自動化し、担当者は判断に集中できます。 属人化の解消:予測ロジックを標準化し、ベテラン依存から脱却できます。 食品ロス・廃棄削減:需要に見合った生産・発注で、無駄な廃棄を減らせます。 食品ロスは社会的にも大きな課題です。農林水産省が2026年6月に公表した推計によると、2024年度(令和6年度)の食品ロス量は461万トン(うち事業系237万トン)にのぼります。需要予測AIによる需給の最適化は、食品ロス削減の有力な手段として注目されています。(参照元:農林水産省「事業系食品ロス量(2024年度推計値)を公表」 https://www.maff.go.jp/) 業界別の活用シーン 需要予測AIは、在庫や需給の変動が大きい業界ほど効果を発揮します。代表的な活用シーンは次のとおりです。 業界活用シーン製造業部品・原材料の調達計画、生産量の最適化小売業SKU単位の発注量最適化、欠品防止食品・外食仕入れ・仕込み量の適正化による廃棄削減物流配送量や人員配置の需給調整 製造業でのAI活用をより広く知りたい方は、製造業における生成AI活用を解説した記事もご覧ください。 需要予測AIの導入が難しい理由(3つの壁) 結論として、需要予測AIには「データ量」「予測できない事象」「試行錯誤の必要性」という3つの壁があります。あらかじめ理解しておくことで、過度な期待による失敗を避けられます。 一定以上のデータ量が必要。AIは過去データからパターンを学ぶため、精度を出すには一定量の履歴データが欠かせません。データが少ない新商品や新規事業では、予測が不安定になりやすい点に注意が必要です。 正確に予測できないケースもある。パンデミックや災害のような前例のない事象は、過去データに存在しないため予測が困難です。需要予測AIは「未来を言い当てる魔法」ではなく、確度の高い見込みを示す道具だと捉えることが大切です。 精度を高めるには試行錯誤が必要。どの変数を使うと精度が上がるかは、業務や商材によって異なります。導入直後に完璧な精度を求めるのではなく、運用しながら改善する前提で進めることが成功の条件です。 「予測して終わり」にしない需要予測AI導入の進め方 結論として、需要予測は「当てること」自体が目的ではありません。高精度な予測を出しても、「その数字を使って何をどう決めるか」が現場任せでは、予測値と現場の制約(賞味期限、保管スペース、人員シフトなど)が結びつかず、結局は経験則に戻ってしまいます。予測を意思決定につなげ、小さく検証しながら定着させる進め方が、利益への近道です。 数理最適化で意思決定まで踏み込む 数理最適化とは、さまざまな制約を数式で表し、利益最大やコスト最小といった目的に対する最適な打ち手を導く技術です。需要予測AIと組み合わせることで、「どれだけ売れそうか」から「では何個発注すべきか」までを一気通貫で支援できます。多くの需要予測の解説記事はこの最適化の視点が手薄ですが、現場で成果を出すうえでは要となる考え方です。 実際に弊社は、首都圏に展開する大手スーパーマーケットチェーンと、この形の取り組みを行いました。 課題は、惣菜の廃棄を避けるための過剰な値引きが生む「値引きロス」です。時系列予測で販売量を見立てたうえで、数理最適化で値引き率まで含めた販売計画を自動で出力する仕組みを構築したところ、1か月の実証で利益10%増という結果につながりました。「どれだけ売れるか」を当てるだけでなく、「いくらで・どれだけ売るか」という判断までつなげたことが、成果の分かれ目でした。 お問い合わせはこちら PoCで小さく検証し、伴走型パートナーを選ぶ まずは対象商材や店舗を絞り、PoC(概念実証)で「自社のデータで、狙った精度と効果が出るか」を検証します。いきなり全社展開せず、成立性を確かめてから広げることで、投資のリスクを抑えられます。PoCの進め方はAIのPoCを解説した記事が参考になります。あわせて、汎用的な需要予測ツールは手早く始められる一方、自社固有のルール(賞味期限、特売、競合店の動きなど)への対応には限界があります。複雑な制約や独自の最適化まで踏み込むなら、課題整理から一緒に取り組む伴走型開発が適しています。 需要予測AIの相談先はEQUESへ 結論として、弊社EQUESは「予測」と「数理最適化」を組み合わせ、意思決定までを支援できる点が強みです。東京大学 松尾・岩澤研究室発のスタートアップとして、製造業・製薬分野を中心に伴走型で開発を支援しています。 大規模開発の前に小さく検証したい場合は、PoCサービス『ココロミ』(スタンダードプラン月々250万円から)で成立性を確かめられます。数理最適化の知見は、NEDOの事業として取り組む量子コンピューターを用いた治療戦略の研究などにも活かされています。 製造現場での実装実績も重ねています。たとえばCyto-Facto様では、製造記録のAI-OCR化に向けたPoCを支援し、東北電力様では部門ごとの業務効率化に向けた検証を進めました。三菱電機グループのRYODEN様とは、製造業向け生成AIの共同研究に取り組んでいます。導入事例の詳細は弊社の実績ページをご覧ください。関連事例はAI導入事例をまとめた記事でも紹介しています。需要予測AIの導入を検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。 ココロミ の詳細はこちら よくある質問(FAQ) Q. 需要予測AIの精度はどのくらいですか? A. 商材やデータの質・量によって大きく異なるため、一概には言えません。だからこそ、PoCで自社データを使って実際の精度を確かめることが重要です。「必ず◯%当たる」といった断定的な説明には注意しましょう。 Q. データが少なくても需要予測AIは導入できますか? A. データが少ないと精度は出にくくなりますが、外部データの活用やモデルの工夫で補える場合もあります。まずは現状のデータで何ができるかを、パートナーと一緒に見極めることをおすすめします。 Q. 需要予測AIとツールの違いは何ですか? A. 既製ツールは汎用的で導入が速い一方、自社固有の制約への対応には限界があります。複雑なルールや、予測から発注・在庫の最適化まで踏み込みたい場合は、伴走型の開発が向いています。 Q. 需要予測AIの導入費用の目安は? A. 既製ツールの月額利用から、自社に合わせた伴走型開発まで幅があり、一概には言えません。まずはPoCで小さく検証し、効果を確かめてから投資規模を判断するのが現実的です。弊社のPoCサービス『ココロミ』はスタンダードプランで月々250万円からご利用いただけます。目的と予算を共有したうえで、見積もりを取ることをおすすめします。 Q. 需要予測AIを導入すれば在庫管理は自動化できますか? A. 予測の自動化は可能ですが、発注や在庫の判断まで自動化するには、予測結果と現場の制約を結びつける数理最適化の設計が必要です。予測と意思決定を分けて考えることが、定着への近道になります。 まとめ 需要予測AIは、導入すれば自動的に成果が出るものではなく、「予測を意思決定につなげ、現場に定着させる」ことで初めて利益に結びつきます。本記事の要点は次のとおりです。 需要予測AIは、多様なデータから需要を予測し、在庫最適化・業務効率化・属人化解消に貢献する。 「データ量」「予測できない事象」「試行錯誤」という3つの壁を理解して臨む。 予測して終わりにせず、数理最適化と組み合わせて意思決定まで踏み込むことが成果の鍵。 PoCで小さく検証し、自社の制約に合う伴走型パートナーを選ぶと失敗しにくい。 需要予測AIを自社に定着させ、在庫や廃棄の課題を利益改善へ変えていく一助になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。 お問い合わせはこちら

製造業DXの進め方4ステップ|失敗する理由と成功事例2026

製造業DXの進め方4ステップ|失敗する理由と成功事例2026

2026.08.28

記事の要約 製造業DXとは、データとデジタル技術で製品やビジネスモデルを変革し競争上の優位性を確立する取り組みで、IT化・自動化とは目的が異なります。 進まない背景を目的の不在・PoC疲れ・データの死蔵など5つに整理し、現状把握から定着・横展開までの4ステップの進め方を解説します。 EQUESの伴走型技術開発やPoC支援「ココロミ」による、SOLIZE PARTNERS様・Cyto-Facto様などの支援事例も紹介しています。 「DX推進」とは言われたが、何から手をつければよいか分からない。試しに始めたPoC(概念実証:小規模で効果を検証する取り組み)は終わったが、現場では相変わらず紙とExcelが使われている——。製造業のDX推進担当者や工場のIoT担当者から、弊社にはこうしたご相談が寄せられます。本記事では、製造業DXが進まない理由と進め方の4ステップ、技術活用のヒント、成功事例を整理します。根拠は公的機関の一次情報と、製造現場に伴走してきた東京大学松尾研発のAIスタートアップ・弊社の知見です。読了後には次の一手が見えているはずです。 製造業DXとは?定義と2026年に必要性が高まる理由 製造業DXとは、データとデジタル技術で製品やビジネスモデルを変革し、業務・組織・企業文化まで変えることで競争上の優位性を確立する取り組みです。DXで押さえるべき視点は、「経営ビジョンとDX戦略の連動」「As is-To beギャップの定量把握」「企業文化への定着」の3つに集約できます(経済産業省「デジタルガバナンス・コード3.0」、2024年9月策定)。「IT化・自動化」との違いは次のとおりです。 観点通常のIT化・自動化(デジタル化)製造業DX主な目的既存業務の効率化・省人化収益構造や提供価値の変革対象範囲特定の工程・部署設計から生産・保守まで全体成果指標作業時間・工数の削減リードタイム、粗利製造業での例日報の電子化、検査装置の自動化設計ナレッジの再利用、稼働データの外販 必要性が高まる最大の理由は、人に依存した現場運営が構造的に立ち行かなくなっている点です。製造業の34歳以下の就業者数は、2002年の384万人から2025年には258万人へと、20年あまりで3分の2の水準まで減りました(「2026年版ものづくり白書」)。 若手が減るなかで、技能をどう受け継ぐか。白書で最も多かった答えは「再雇用や勤務延長による高年齢従業員の継続勤務」(54.8%)です。つまり多くの現場は、ベテランに長く働いてもらうことで時間を稼いでいる段階にあります。その時間が残っているうちに技能をデータと仕組みに移せるかどうかが、製造業DXの出発点になります。 参照元:経済産業省ほか「2026年版ものづくり白書」(2026年5月)https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2026/index.html/経済産業省「デジタルガバナンス・コード3.0」https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc.html 製造業のDXが進まない理由と現場でよくある失敗5選 製造業のDXが進まない最大の理由は、技術力の不足ではなく「業務効率化の段階で止まる設計になっている」ことです。いまやDXに取り組む企業は8割近くにのぼり、6割は成果も出ていると答えています(IPA「DX動向2026調査のポイント」・国内企業1,799社回答・2026年7月公表)。数字だけ見れば、DXは順調に進んでいるように見えます。 問題はその中身です。AI導入の効果として「業務が効率化・迅速化した」と答えた企業は91.6%と、ほとんどの企業が手応えを感じています。ところが「売上や利益が向上した」となると、わずか3.9%まで落ち込みます。 この落差の理由は、使い道を見るとわかります。AIの用途は「文書・音声の要約・翻訳・校正」が82.5%を占める一方で、「生産・物流・サービス提供の計画支援」はわずか6.0%です。事務作業は軽くなったものの、収益を生む本丸の業務にはまだAIが届いていない、というのが、多くの企業の現在地です。 参照元:IPA「DX動向2026調査のポイント」(2026年7月16日)https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2026/press20260716.html 弊社にご相談いただくお客様にも、次の5つが繰り返し現れます。 失敗1:DXの推進自体が目的化している 失敗2:PoCが本番運用に載らない 失敗3:データが死蔵されている 失敗4:現場不在で決めてしまう 失敗5:丸投げで知見が残らない 失敗1:DXの推進自体が目的化している。件数目標が先に立つと、課題ではなくツール導入が先に決まります。「どの指標をいつまでにどれだけ動かすか」を一文で言えるかが分かれ目です。 失敗2:PoCが本番運用に載らない。いわゆる「PoC疲れ」です。検証環境で精度が出ても、生産ラインでは前処理が追いつかず止まります。本番移行の条件とコストはPoC段階で決めます。 失敗3:データが死蔵されている。「2026年版ものづくり白書」では、データ取得66.0%に対し活用は51.4%、効果創出は43.9%まで下がります。集めることと使える形に整えることは別の作業です。 失敗4:現場不在で決めてしまう。製造現場は品質と安全に直結する手順変更に慎重です。要件定義から班長や保全担当を巻き込み、削減できる作業とセットで提案します。 失敗5:丸投げで知見が残らない。DX推進人材の「量」が足りないと答えた企業は85.5%にのぼります(同調査)。成果物だけを受け取る契約では、改善のたびに外部への依頼が要ります。詳しくはAI内製化の進め方の記事もご覧ください。 失敗しない製造業DXの進め方4ステップ ここからは、前章の失敗を避ける進め方を見ていきます。製造業DXの進め方は、全社改革から始めるより、現状把握から小さな検証へと段階を踏むほうが早く進みます。弊社の伴走でも、現状把握、優先順位づけ、検証、定着と横展開の4ステップで整理しています。順に解説します。 ステップ1:現状把握と課題の棚卸しを行う。最初にやるべきはツール選定ではなく現在地の把握です。工程ごとにどんなデータが誰の手元にあるかを一覧にします。自社だけで難しい場合は、IPA「DX推進指標」の自己診断フォーマットが使えます。 参照元:IPA「DX推進指標のご案内」https://www.ipa.go.jp/digital/dx-suishin/about.html ステップ2:経営目標と結びつけて優先順位を決める。棚卸しで出る課題はたいてい20件を超えます。「経営指標への効き方」と「実現の難易度」の2軸で並べ替え、経営層の合意を取ります。 ステップ3:小さく試し、撤退基準まで先に決める。優先度の高いテーマから3〜6か月程度のPoCで検証します。「この水準を超えたら本番開発に進む」「達成できなければ切り替える」という基準を着手前に決めることが、PoC疲れを防ぎます。 ステップ4:現場に定着させ、横展開する。運用開始後は利用ログで使われているかを確認し、操作の手間を削る改善を続けます。成果が出たら別ラインへ広げます。着手前に次のチェックリストもご活用ください。 □ 動かしたい経営指標を1つに絞れているか □ 対象工程のデータの所在と形式を把握したか □ PoCの成功基準と撤退基準を文書化したか □ 現場の担当者が検討メンバーに入っているか □ 運用と改善を担う社内人材を決めているか 製造業DXを加速させる最新テクノロジー活用のヒント3選 進め方の型が決まったら、次に気になるのは「どの技術が自社の課題に効くのか」でしょう。ここでは、弊社が製造業のお客様と取り組む機会の多い3つの組み合わせを取り上げます。いずれも派手な全社改革ではなく、特定の業務に絞って効果を確かめやすいテーマです。技術そのものよりも、どの課題に当てるかという観点で読み進めてください。 生成AI×設計:3D CADデータの自動生成でリードタイムを短縮 設計工程は、生成AIの効果を確かめやすい領域です。類似案件の図面や過去の設計判断が社内にあるのに取り出せず、一から作り直しているケースは少なくありません。仕様条件から3D CADデータの候補を自動生成できれば、初期案の作成時間を圧縮できる可能性があります。 弊社のPoC支援サービス「ココロミ」では、SOLIZE PARTNERS様と熟練技術者の知識をシステム化し、設計ナレッジの自動提案システムを実現しました。詳細は生成AIとCADの組み合わせの記事で整理しています。 数理最適化×工程管理:熟練工の「勘」をアルゴリズム化する 生産計画や工程管理では、生成AIよりも数理最適化(制約条件のもとで最良の組み合わせを数学的に導く手法)が力を発揮する場面があります。段取り替えの順序、人員配置、設備の割り当ては、長年ベテランの経験に支えられてきました。技能継承が高年齢従業員の継続勤務に偏る現状では、その判断の根拠を数式と制約条件に置き換える作業に価値があります。 すべてを自動化せず、候補案を提示して人が選ぶ形でも負荷軽減が期待できます。工場全体の自動化は製造業の自動化の記事もご覧ください。 LLM×マニュアル:社内ナレッジの即時検索と技術承継 作業手順書や検査基準書、トラブル対応記録は、必要なときに引き出せてこそ価値を持ちます。ベテランに口頭で確認しないと答えが分からない状態は、技術承継の観点でもリスクです。LLM(大規模言語モデル)と社内文書を組み合わせたRAG(検索拡張生成:社内文書を検索し、その内容に基づいて回答を生成する仕組み)を使えば、根拠となる文書箇所とともに回答を得られます。 弊社はCyto-Facto様と「ココロミ」でAI-OCR技術の導入を進め、紙の記録の自動デジタル化に取り組みました。全体像は製造業のAI・生成AI活用事例の記事で解説しています。 製造業DXの成功事例と伴走型支援という選択肢 ここまで進め方と技術の選び方を見てきました。とはいえ、他社がどこまで到達しているかが分からなければ、自社の目標水準も決めにくいものです。そこで最後に、成果を出している企業がどこに力を入れているのかを、公的な選定情報と弊社の支援実績という2つの角度から確認します。上場企業の全社改革と、特定業務に絞った取り組みでは打ち手が異なる点にご注意ください。 ココロミ の詳細はこちら 先進企業に学ぶ:DX銘柄2026に見る製造業の現在地 経済産業省・東京証券取引所・IPAは、企業価値の向上につながるDXを推進する上場企業を「DX銘柄」として毎年選定しています。2026年は30社が選ばれ、6月5日に事例レポートが公開されました。DXグランプリ2026には株式会社ブリヂストンが選ばれ、DX銘柄には旭化成、AGC、オムロン、TDKなど製造業が多数含まれます。今回の選定で軸になったのは、AI活用を前提に変革の範囲・質・スピードを高める「AX(AIトランスフォーメーション)」という観点でした。 参照元:IPA「『DX銘柄2026』選定企業の先進的なDX事例を一挙公開」(2026年6月5日)https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2026/press20260605.html 現場が変わったケース:伴走型技術開発とPoC支援「ココロミ」 もっとも、大手の全社改革をそのまま自社に当てはめるのは現実的ではありません。多くのお客様が直面するのは「社内にAIの知見を持つ人がいない」という壁です。弊社は、課題整理から実装までをご一緒する伴走型技術開発と、小さく試すPoCサービス「ココロミ」(https://kokoromi.eques.co.jp/、スタンダードプランは月々250万円から)をご提供しています。相談から始めたい場合は「AI×DX寺子屋」(プランAは月額20万円で相談し放題、月1回のオンラインミーティング付き)もあります。 お客様業種活用サービス取り組みと成果ニッセンケン品質評価センター様品質評価機関伴走型技術開発繊維種識別手法を開発。多変量解析では難しかったサンプルの最大80%以上を判別可能にSOLIZE PARTNERS様デジタルエンジニアリングココロミ熟練技術者の知識をシステム化し、設計ナレッジの自動提案を実現Cyto-Facto様細胞・遺伝子治療CDMOココロミAI-OCRで記録を自動化。サンプル画像で100%の認識精度を達成RYODEN様(三菱電機グループ)総合技術商社AI×DX寺子屋製造業向け生成AI開発の基盤を構築 共通するのは、業務を絞って検証し、知見を社内に残している点です。 参照元:株式会社EQUES 実績紹介https://eques.co.jp/business/works/ 製造業DXに関するよくある質問 製造業DXの検討を始めた担当者の方から弊社によく寄せられるご質問にお答えします。社内で企画を通す際にもご活用ください。 Q. 製造業DXは何から始めればよいですか。 現状把握からです。工程ごとにどんなデータが誰の手元にあるかを一覧にし、経営層と現場の認識のずれを可視化するまでが第一歩です。 Q. 製造業のDXが進まない最大の原因は何ですか。 技術ではなく目的設定です。AI導入で売上や利益の向上につながったと答えた企業は、わずか3.9%です(IPA調査)。効率化の先にどの経営指標を動かすかを決めていないと、成果が頭打ちになりがちです。 Q. 中小規模の製造業でも取り組めますか。 可能です。従業員101人以下の企業のAI導入率は16.6%と、まだ2割に届きません(IPA調査)。裏を返せば、先行した企業ほど差をつけやすい状況です。 まとめ:製造業DXは小さく試して現場で回すことから 製造業DXを前に進める鍵は、目的を一つに絞って小さく検証し、現場で回し続けることにあります。要点は次のとおりです。 製造業DXはIT化や自動化と目的が異なり、経営指標の変化までを射程に入れる 進まない背景は、目的の不在・PoC疲れ・データの死蔵・現場不在・丸投げの5つ 進め方は「現状把握→優先順位づけ→小さく試す→定着と横展開」の4ステップ 生成AI×設計、数理最適化×工程管理、LLM×マニュアルは効果を確かめやすい 社内に知見を残す前提で外部と組むことが、継続的な改善につながる 第一歩に迷う場合は、東京大学松尾研発のAIスタートアップである弊社の伴走型技術開発やPoC支援「ココロミ」もご検討ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。 お問い合わせはこちら

【業種別】AI業務効率化の成功事例8選|人手不足解消のポイント

【業種別】AI業務効率化の成功事例8選|人手不足解消のポイント

2026.08.28

記事の要約 背景:2025年度の人手不足倒産は441件と過去最多を更新し、最低賃金も全国加重平均1,121円へと過去最大の引き上げに。人手に頼った業務運営は限界を迎えつつあります。 効果:パナソニック コネクトの年間44.8万時間削減、DeNAの移行作業の約6倍効率化など、企業の公式発表(一次情報)で具体的な成果が公表されています。 進め方:効果が出やすい定型業務から着手し、PoC(概念実証)で効果を数値で検証してから全社に展開するのが定石です。 成功の鍵:ツールの導入だけで終わらせず、現場の教育と業務プロセスの見直しをセットで行うことが成否を分けます。 「求人を出しても人が集まらない」「残業が減らず、人件費だけが増えていく」——このような課題を抱える経営者やシステム管理者の方は多いのではないでしょうか。人手不足とコスト上昇が同時に進む2026年現在、AIによる業務効率化は一部の先進企業だけの取り組みではなく、企業規模を問わない現実的な選択肢になっています。 本記事では、公式発表に基づく業種別の成功事例を中心に、AIによる業務効率化が求められる背景、RPAとの違い、導入を成功させるためのポイントまでを体系的に解説します。自社のどの業務にAIを導入できそうか、具体的なイメージを持ち帰っていただける構成です。 なぜ今、AIによる業務効率化が求められているのか? 人手不足の深刻化と人件費の上昇が同時に進み、「人を増やして業務量に対応する」という従来のやり方が成り立たなくなりつつあるためです。 従業員の離職や採用難による「人手不足倒産」は、2025年度に441件発生し(帝国データバンク調べ)、前年度の約1.3倍と3年連続で過去最多を更新しました。そのうち約75%を従業員10人未満の小規模企業が占めており、人手不足はもはや大企業だけの問題ではありません。 [参照元:帝国データバンク「人手不足倒産の動向調査(2025年度)」(2026年4月公表) https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260409-laborshortage-br25fy/] また、2025年度の地域別最低賃金は全国加重平均で時給1,121円となり、過去最大の引き上げ幅を記録しました。人を新たに雇う難易度と、雇い続けるコストが同時に上がっているのが現状です。 [参照元:厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/index.html] こうした環境の変化を受けて、AI活用は検討段階から実行段階へ移っています。中小企業のAI導入率は20.4%に達し、検討中を合わせると約4割がAI活用に前向きです(中小企業基盤整備機構・2026年3月調査)。しかも導入目的の87.0%は「業務効率化・作業時間の短縮」。本記事のテーマは、いま最も求められている使い道だといえます。 [参照元:中小企業基盤整備機構「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」(2026年3月) https://www.smrj.go.jp/research_case/questionnaire/fbrion0000002pjw-att/202603_AI_point.pdf] AIによる業務効率化のメリットとRPAとの違いは? AI導入の主なメリットは、作業時間の大幅な短縮、属人化の解消、品質の均一化の3つです。ベテラン社員のノウハウをAIに学習させれば知識の継承にもつながり、採用が難しい状況でも既存の人員で業務を回せる体制を作れます。 作業時間の短縮:文書作成・要約・データ入力などの定型作業をAIが代替し、人はレビューと判断に集中できる 属人化の解消:特定の担当者しかできなかった業務を、AIを介して誰でも一定水準でこなせるようになる 品質の均一化:チェック漏れや転記ミスなどのヒューマンエラーを減らし、成果物の品質を安定させられる よく比較されるRPA(自動化技術)との違いは、扱える業務の性質にあります。以下の表をご覧ください。 RPA(自動化技術)AI(生成AI・機械学習)得意な業務手順が完全に決まった定型作業(転記・集計など)文章・画像などの非定型データを扱う判断を伴う作業具体例システム間のデータ転記、定期レポートのダウンロード文書の作成・要約、問い合わせ対応、書類のチェック限界例外やレイアウト変更に弱い出力の検証(人によるレビュー)が必要 実務では「判断はAI、確定した手順の実行はRPA」と組み合わせるケースも増えています。自社の課題がどちらのタイプの業務に多いかを見極めることが、ツール選定の出発点になります。 【業種別】AIによる業務効率化の成功事例 ここからは、各社の公式発表(プレスリリース・導入事例記事)に基づく成功事例を業種別に紹介します。掲載している数値はいずれも各社の公表値です。自社と近い業種・業務の事例から、「どの業務を、どんなAIで」効率化できるかのイメージを掴んでください。 製造業:全社AI活用と熟練技術のシステム化 製造業では、全社的なAIアシスタントの導入と、ベテランの暗黙知の継承という2つの方向で成果が出ています。前者の代表例が、パナソニック コネクト株式会社です。全社員向けにAIアシスタントを導入した結果、年間44.8万時間の労働時間削減を達成したと公表しています。一人ひとりの小さな時短でも、全社に積み上がればこれだけの規模になるという好例です。同社は2025年から2026年にかけて、業務プロセスへのAIエージェント適用へと活用をさらに深めています。後者の例が、ものづくり企業のDXを支援するSOLIZE PARTNERS社です。熟練技術者のノウハウを対象に、3D CADの自動生成や設計ナレッジを提案するAIの実現可能性をPoC(概念実証)で検証し、属人化しがちな技術の継承に道筋をつけました。 [参照元:パナソニック コネクト「『聞く』から『頼む』へシフトしたAI活用で年間44.8万時間の削減を達成」 https://news.panasonic.com/jp/press/jn250707-2 /株式会社EQUES 導入事例 https://eques.co.jp/works/251023/] 製薬業:規制対応文書・品質保証業務の効率化 厳格な法規制が求められる製薬領域でも、文書業務を中心にAI活用が加速しています。塩野義製薬株式会社と株式会社日立製作所は、生成AIを活用した医薬品開発の規制関連文書の作成支援ソリューションを共同開発し、治験総括報告書の作成時間を約50%、治験実施計画書の作成時間を約20%削減する成果を公表しました(2026年2月から国内向けライセンス提供開始)。また、品質保証(QA)部門向けには、GMP文書業務を効率化するSaaS「QAI Generator」(株式会社EQUES提供)があり、導入事例では文書の作成時間を5割、レビュー時間を7割以上短縮しています。同サービスは経済産業省のプロジェクト「GENIAC」にも採択されています。 [参照元:日立製作所ニュースリリース(2026年2月) https://www.hitachi.com/ja-jp/press/articles/2026/02/0224/] IT・ソフトウェア開発:AI駆動開発で工期を大幅短縮 開発現場では、自律型AIエージェントの導入による工数削減の事例が相次いで公表されています。象徴的なのが、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)です。自律型AIエンジニア「Devin」を全社導入し、従来なら半年かかると想定されたシステム移行(PerlからGo言語への移植)を1ヶ月弱で完遂しました。作業効率にして約6倍です。同様の動きは他社にも広がっています。株式会社リコーはAI駆動開発プログラムの導入で、既存アプリケーションのクラウド移行工期を2ヶ月から約3週間へ短縮しました。株式会社MonotaROも、受注管理システムのリプレースでAPI移植・バグ修正・機能追加を5日間で実施した事例を技術ブログで公開しています。開発に「かかるはずの時間」の常識が、まさに塗り替わりつつあります。 [参照元:DeNA公式ニュース https://dena.com/jp/news/5356/ /グラファー社プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000038525.html /MonotaRO Tech Blog https://tech-blog.monotaro.com/archive/category/AI%E9%A7%86%E5%8B%95%E9%96%8B%E7%99%BA] エネルギー・現場業務:資料作成と記録業務の自動化 バックオフィスや現場の記録業務も、AIによる効率化の効果が出やすい領域です。東北電力株式会社の事業創出部門では、事業企画の資料作成を効率化するため、部門専用にカスタマイズしたスライド生成AIをPoCで検証し、現場で使えるかどうかを実務ベースで見極めました。また、細胞治療のCDMOであるCyto-Facto社では、AI-OCRを活用して製造現場の紙の記録を自動でデータ化する検証を実施し、GMP(製造管理・品質管理基準)対応を見据えたシステム化を進めています。前述の中小企業基盤整備機構の調査でも、AIの活用業務の第1位は「文章の作成・要約・校正」(45.1%)であり、書類仕事の削減は業種を問わない共通テーマといえます。 [参照元:株式会社EQUES 導入事例(東北電力様) https://eques.co.jp/works/tohoku-denryoku-slide-ai/ /同(Cyto-Facto様) https://eques.co.jp/works/251001/] AIで業務効率化を成功させる秘訣と注意点は? 成功企業に共通するのは、「目的の明確化 → 小さく検証 → 現場に定着」という順序を守っている点です。ツールを先に決めて現場に配るだけでは、利用が定着せず効果も測定できません。以下の4点を押さえましょう。 ①目的とKPIを先に決める:「何の業務の、どの数値を、どれだけ改善するか」を導入前に定義します。削減時間やエラー率など、判断の根拠となる数値を必ず残します。 ②PoC(概念実証)でスモールスタートする:いきなり全社導入せず、効果が出やすい定型業務を対象に小規模な検証から始めます。自社データで期待する精度が出るかを確かめてから投資を拡大することで、失敗のリスクを抑えられます。 ③セキュリティとハルシネーションに備える:機密情報が学習に二次利用されない企業向け環境を選び、AIの出力は人がレビューする運用ルールを整えます。もっともらしい誤り(ハルシネーション)を前提にしたチェック体制が不可欠です。 ④現場の教育とプロセス見直しをセットで行う:使い方の研修やプロンプトの共有など、現場がAIを使いこなすための支援を続けます。AIに合わせて業務フロー自体を見直すと、効果が一段と大きくなります。 特に②と④は、外部の専門家と伴走しながら進める企業が増えています。社内にAI人材がいない場合は、検証の設計段階から支援を受けることで「導入したのに使われない」という失敗を避けやすくなります。 AIによる業務効率化の全体像はAIによる業務効率化 完全ガイドで、業種を問わない活用例はAI活用事例の記事でも解説しています。 AI×DX寺子屋 の詳細はこちら AIによる業務効率化に関するよくある質問(FAQ) AI導入を検討する企業からよく寄せられる質問をまとめました。 Q. AIによる業務効率化はどのくらいの効果が見込めますか? A. 業務内容によって幅がありますが、公式発表のある事例では、文書作成時間の約50%削減(塩野義製薬×日立製作所)、レビュー時間の7割以上短縮(QAI Generator導入事例)、開発作業の約6倍の効率化(DeNA)などが報告されています。まず自社の対象業務で小さく検証し、数値を確かめることをおすすめします。 Q. AIとRPAはどちらを導入すべきですか? A. 手順が完全に決まった転記・集計などの反復作業が多いならRPA、文書や問い合わせなど判断を伴う非定型業務が多いならAIが適しています。両者は排他的ではなく、判断をAIが行い、実行をRPAが担う組み合わせも有効です。 Q. 社内にAIの専門人材がいなくても導入できますか? A. 可能です。近年は、課題の整理からPoC、運用定着までを一貫して支援する伴走型の外部パートナーを活用する企業が増えています。月額制のチャット相談サービスなど、小さく始められる支援形態もあります。 まとめ:事例に学び、小さく始めて大きく育てる 本記事では、AIによる業務効率化が求められる背景から、業種別の成功事例、導入を成功させるポイントまでを解説しました。要点は次のとおりです。 人手不足倒産が過去最多を更新し、最低賃金も過去最大の引き上げとなるなか、AIによる業務効率化は企業規模を問わない経営課題になっている 製造・製薬・IT・エネルギーの各業界で、年間数十万時間の削減や工期の大幅短縮など一次情報に基づく成果が公表されている 成功の定石は「目的とKPIの明確化 → PoCによる小規模検証 → 教育とプロセス見直しによる定着」の順序を守ること 自社と近い業種の事例を入り口に、まずは効果が出やすい定型業務を1つ選んで検証を始めてみてはいかがでしょうか。 AIによる業務効率化の伴走支援なら株式会社EQUESへ 株式会社EQUESは、東京大学松尾・岩澤研究室発のAIスタートアップとして、製造業・製薬業を中心に「伴走型技術開発」でAI導入を支援しています。本記事で紹介したSOLIZE PARTNERS様・Cyto-Facto様・東北電力様の検証は、大規模開発の前に実現可能性を見極めるPoC支援サービス「ココロミ」で伴走したものです。製薬品質保証向けのGMP文書効率化SaaS「QAI Generator」、東大出身のAI専門家にチャットで相談できる「AI×DX寺子屋」など、課題と成熟度に合わせたサービスをご用意しています。 「どの業務からAIを導入すべきか分からない」「効果を数値で確かめてから投資したい」という段階からで構いません。ぜひお気軽に株式会社EQUESへご相談ください。 お問い合わせはこちら

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